新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器内科学分野-旧内科学第三講座-

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医療関係者の皆様へ

線維化・再生解析チーム

【私たちは肝臓を中心とした消化器疾患の線維化改善と再生促進のための基礎研究を行い臨床への展開を目指しています】
寺井教授は山口大学にて世界で初めて肝硬変に対する自己骨髄療法を開発し、骨髄細胞の中には線維を改善させたり、組織の再生を促進させたりする細胞がいることを動物実験の後、臨床的にも確認してきました。肝硬変は一回出来上がると戻らないと考えられていたので、このような治療法の開発は従来の治療の空白域を埋めるものです。

しかし一方で新たな解決すべき問題もありました。
①骨髄中には数多くの種類の細胞が存在するため、どの細胞、もしくはどの細胞群が最も有効であるか?
②自分の骨髄を取るのは侵襲的で、多くの患者さんに再生医療の恩恵を受けていただくにはどうしたら良いか?
という点です。

我々は、このような問題意識を持ちながら、そして必ずしも細胞源を骨髄に限らず視野を広げ基礎研究を行い、最終的に臨床展開を目指すことで日進月歩の再生医療分野で新潟発の治療を発信できるように努めています。
我々は、更に肝臓分野で得た技術、知識を肝臓以外の消化器分野に応用することを考えています。消化器領域には内視鏡術後の狭窄、炎症性腸疾患など従来の治療法では打開が容易でない分野が存在しています。我々は再生医療で【治せなかった病気を治す】ことにチャレンジしていきたいと考えています。
我々の分野の研究は、我々だけで行えるものでは決してありません。基礎研究を行い新たな発見を見出してくれる新たな大学院生、そして臨床の場に移し、最終的に多くの患者さんに安全なものを届けることを考えると企業の方との協力体制が必須になります。多職種の多角的なアプローチで問題点を明確にし、改善していくことで次世代再生治療を作り上げていきたいと考えています。

同門会の皆様へ